ヨガのスペースをととのえる

ヨガのスペースをととのえる

ヨガをするスペース(空間)をととのえて、自分の集中できる場をつくります。

ヨガマット

ヨガは、いわゆるヨガマットがなくてもできるものですが、力強いポーズや動きをする際は、マットがある方が安定するので、安全面から使用することをおすすめします。

また、お気に入りのヨガマットがあると、ヨガのスイッチが入りやすくなります。

マット選びのポイント

マットの素材や厚さは、どんな種類のヨガをするかによって選びます。仰向けやうつ伏せ、膝をつくポジションを多く取り入れるときは、ある程度の厚さがあってクッション性の高いマットがおすすめです。床の冷たさを軽減する効果もあります。また、動きの多いヨガをするときは、グリップが効きやすいマットがおすすめです。

マットのカラーや柄も、自分のエネルギーに働きかけてくれる要素です。直感を信頼して、選んでいきます。

ヨガマットを広げるスペース

ヨガでは、うつ伏せになったり、仰向けになったり、床に近いところで動くこともあれば、体を斜めに傾けたり、中腰になったりと、日常ではあまりしない体のポジションでの動きが多くなります。

自ずと目線も日常とは違う高さになってくるので、今まで気づかなかった部屋の様子に注意が向くことがあります。たとえば、床の上にある埃や髪の毛、積まれている荷物の重なり、壁のシミなど。

部屋の状態が気になり過ぎると、ヨガに集中しづらくなるので、タイミングをみつけて片付けたり、掃除したりするとよいでしょう。

ヨガに集中できる環境をつくろうとすると、結果的に部屋が清潔になり、片付いてくる。なんとも素敵な波及効果です!

ただし、完璧な環境をつくろうと急ぎ過ぎないことが大切。少しずつ、自分が落ち着けて安心できるスペースに育てていきます。

スイッチを入れるアイテム

日常生活の空間をヨガのスペースへと変えていくとき、その切り替えをスムーズにしてくれるスイッチがあると役立ちます。

たとえば、感覚に働きかけることが、スイッチの一つになるかもしれません。

視覚

部屋の照明や窓からの外光によって、空間の雰囲気は変わります。からだを目覚めさせたいときは明るめに、リラックスしたいときは暗めにすると効果的です。間接照明やカーテンなども使って、ちょうどよい明るさに調整します。

また、立って動くときに照明器具に手がぶつからないよう、ヨガマットの配置も工夫します。

聴覚

自分のエネルギーの状態(モード)を日常モードからヨガモードに切り替えたいとき、音楽が役立ちます。リズム感やベース音の高低などが変わると、からだのエネルギーが高まったり、緩んだりするので、自分が選ぶ音楽の傾向を意識してみると面白いです。

反対に、音楽をかけず、サイレントであることがサポートになることもあります。からだのなかで起きている呼吸や鼓動、マインドや感情の動きなど、そのリアリティを観察するには、静寂が必要かもしれません。

嗅覚

匂いも、私たちの注意を瞬く間に惹きつける要素です。好きな匂いであれ、嫌いな匂いであれ、即座に反応してしまうからです。

だからこそ、匂いを意識的にコントロールすることで、空間のモードを切り替えるサポートにすることができます。例えば、リラックスしたいときはアロマやお香などを使って空間に香りを足したり、反対に、瞑想などでニュートラルな状態を保ちたいときは、空間自体の匂いはできるだけ抑えておきます。

触感

部屋の温度や湿度が快適に感じられると、からだが安心し、ヨガの体験に集中しやすくなるので、最初に設定を調整しておきます。